ペットが迷子になったとき、確認・実行すべきこと

ペットが迷子になったとき、確認・実行すべきこと

室内飼い猫の場合。脱走経路は特定出来ているか?⇒家庭内遭難の可能性はゼロか?

  • どこかの隙間から、天上うら、カベ内、床下に紛れ込んでいないか? 古い家ほど、猫が入り込める隙間が沢山ある。
  • タンスの裏に転落したり、普段開けない部屋やタンスの引き出しなどに閉じ込められていないか?
  • 特に、身動きが取れない家庭内遭難猫の場合。オシッコ臭で発見されることがある。

様子見しないで、行動する。

  • 「迷子になっても、いつも数日で帰ってくるから」と様子を見ていると手遅れになることも。
  • 時間を無駄にして後悔するよりも、まず捜すこと。捜索中にひょっこり戻って来てくれれば、それが一番よいこと。

警察への届け出をする・まめに問合せを入れる

保護した方が警察に届け出るケースもある。特に、保護動物の身柄も預けた場合には、一定期間の後に保健所などに引き渡されるので要注意。警察で動物の身柄を預かった場合に、どのように扱われるのかも併せて聞いておくこと。

  • 管轄の警察の窓口担当によっても説明が若干異なる可能性もあるので、連絡した時に「該当なし」と言われても、まめに確認を入れる。
  • 問い合わせただけでは「届け出」と見なされないので、きちんと正式に届け出をするにはどうしたら良いかも聞き取る。
  • 「警察に届けたから」と安心しない。警察はサービス業ではないし、迷子ペット情報の漏れや落ちの可能性もある。
  • 県境や市区の境近辺の地域では両方に届け出をする。
  • 警察に届け出るのは、発見する方法のひとつだが、それ以外に大切な意味がある。
    保護した側が保護動物に情が移ってしまったり、第三者に譲ってしまった等の「返したくない」に発展することがある。そんな時、警察にきちんと届けていれば、正式な持ち主のもとへ戻すようにと警察が話しをしてくれる利点がある。

保健所・動物愛護センターなどに、まめに問い合わせる

  • 自治体によっても異なるが、一定期間の後に殺処分される可能性が高いが、人なつっこい性格のペットを里親に渡すところもある。収容された場合にどうなるのかもあわせて聞いておくこと。
  • 特に保健所の場合。飼い主が持ち込んだペットは即日処分もあるようなので、「飼い主と偽って持ち込み」されると危険。
  • 連絡した時に「該当なし」と言われても、まめに確認を入れる。
  • 県境や市区の境近辺の地域では両方に届け出をする。

清掃局に問合せをする。

  • あえて清掃局への問合せを避ける人もいるが、収容されていないのを確認することも大切。
  • マイクロチップを入れている犬猫であっても、確認しない・出来ない(確認する機械がない)可能性がある。
  • 焼却されてしまったら、自分の家の子かどうかも確認不可になってしまう。
  • 県境や市区の境近辺の地域では両方に問合せをする。

インターネットなどを使う

  • 掲示板、Twitter、Facebookなどなど。より多くの媒体に情報を露出する。
  • ただし、どこに出したか忘れないように、テキストファイルなどにメモやURLを記録しておくのがお勧め。
  • 保護や目撃情報のコメントがついても、確認出来ないと意味なし。
  • 保護した人が飼えなくて、里親サイトに出したりする可能性もあり。余裕があれば里親サイトもチェック。
  • 手伝ってくれる人がいるなら、代理投稿やサイトのチェックをお願いしてもいいかも。

チラシやポスターを貼る・配る

  • 飼い主が捜し歩くだけだと非効率的。ほんの1分違っただけでも出会えないので、目撃情報をもらえるようにしたほうが得策。
  • 新聞の折り込みチラシを利用すると短時間で多くの家庭に配れる。ただし、最近は新聞を取っていない家もあるので、掛かった費用に見合う結果が出るかはケースバイケース。
  • チラシを近隣にポスティングする。ポスティングしてくれる業者もある。
  • 犬のお散歩に出会ったら、飼い主さんにチラシを渡してみる。犬好きさんは動物全般に好きな方も多いし、潜んで居る猫に犬が気づいてくれることもある。
  • 小・中学生くらいの子供たちが見かけている場合もあるので、出会ったらチラシを渡してみる。
  • 宅配業者の方は、回る地域が決まっているので、動物好きの方は記憶していることもある。
  • 身を潜めている猫も、明け方や夕暮れなどに動き出すことが多い。新聞配達の方が目撃しているかも知れない。
  • 近隣や人の集まるところ・通るところに貼る。ただし、地域によってはすぐに剥がされたり、貼ってはいけない場合がある。剥がされてもめげないこと。
  • 動物病院にも貼ってもらえるようにお願いする。
  • 駅は、人は多く通るがポスター貼りは有料。コンビニは、本部の指導で不可となっていることが多い。地域の掲示板が利用可能であれば、利用してみる。

【猫】アパートや戸建て住宅の2階以上からの脱走

隣家の屋根伝いに逃走して行った時に、地面に降りられる猫と、降りられずに屋根の上で立ち往生する猫がいる。登るのが得意な生き物だが、高いところから降りるのを意外と怖がる。

【猫】マンションからの逃走

ペット可(またはそれに近い環境)であれば、集合ポストに猫が迷子になった件をポスティングすると共に、館内の掲示板に貼らせてもらう。管理人がいる物件であれば、相談する。管理人は、その業務上、猫を保護したり世話をすることはできない。敷地内で見たとか、もし捨てたのであれば場所を教えてもらうなどする。

ベランダから逃走

ベランダは、猫にとっては「外」と同意語。同じ階のよそ様のベランダで、エアコンの室外機などの物陰に隠れていると、なかなか気づいてもらえない。
数階程度の高さであれば、地上に降り立つ猫もいる。

また、足場が無さそうに見えても、上の階のベランダに侵入していることも、ままある。猫の運動能力を軽く見てはいけない。
余所様のベランダから室内に侵入するケースもある。押し入れなどに勝手に籠城して、住人が気づかないこともある。「物音や気配がする」「猫のオシッコ臭がする」などで気づかれることが多い。オシッコ臭の件で補償問題に発展することもある。

路側からの逃走

階段を見つけたら容易に外に出てしまう。また、管理人や住人によって建物内から追い出されたり、捨てられたりする危険もある。
古いマンションだと、ドアの脇あたりにある扉(水道のメータやパイプが中にある)から侵入して、隙間から屋根裏などに入り込む場合もまれにある。

【猫】地域の猫ボランティアさんに協力を求める

保護した人が自宅に置けないので猫ボランティアさんに預けたりすることがある。多くの場合、猫ボランティアさんは里親を捜すので、ややこしい話しにならないうちに、「うちの子を捜してます」とお願いを入れたいところ。

まず、インターネットで猫ボランティアさんがいないか調べてみる。自分の家の子に似た子が持ち込まれていないか、あるいは持ち込まれた時に連絡してもらえないか等をお願い・相談する。捜す時・捕獲する時のアドバイスをもらえることもあるし、猫の出没場所が判明している時は、捕獲器を貸してもらえる場合もある。

必ずしもインターネットに情報を出している猫ボラさんばかりとは限らない。個人でコツコツと外猫に食事を提供している人もいる。もし、近所や公園などで猫に食事を与えている人に出会ったら連絡先を交換するなどしてみたい。

【猫】迷子直後にやってみたいこと

置きエサをしてみる。

食べ物を求めて、移動してしまうとどんどん遠くへ行ってしまうので、それを防ぐため。
臆病な猫でも、空腹に負けて食べ物を捜したり、くれそうな人にねだったりするものだが、まれに極端に臆病な猫だとそれすら出来ずに餓死に至ったという最悪なケースもある。自宅から脱走の場合はすぐ近くに隠れている可能性大なので、野良が食べてしまうかも知れないが、食事は用意してあげたい。

匂いの付いたものを撒く・置く

使用済みの猫砂があれば、それを脱走した場所あたりや、家の前などに撒いておく。自分の匂いに安心して出てくる場合がある。猫砂がなければ、使用済みペットシーツとか、粗相されたクッションとか、愛用のタオルとか。なお、一緒に飼っている猫のものでも良い。要は、身近な知っている匂いであれば良い。風呂の残り湯(飼い主家族の匂い)を使う人もいる。

どこか開けておく

脱走経路または帰ってこられそうな窓や戸口を、猫が通れる程度に開けておく方法。中に食事を用意しておくのもお勧め。ただし、防犯上の問題もあるので、留守の時や深夜(就寝後)はお勧めしない。

【猫】捜し歩く時

持っていくもの

身柄確保出来た時に、素手で抱い歩くのはお勧めしない。急に知らない人が来たり、バイクの音に驚いたりして逃げることもあるので、キャリーに入れて欲しい。ただ、キャリーの類はかさばるので、代用としては100円均一で売っている「洗濯ネット」がお勧め。これだと、かさばらないので携帯しやすい。
食べ物で釣ることもあるので、ドライフードやオヤツの類も少々持って行きたい。
夜間は懐中電灯も持って行きたい。照らした時、そこに猫がいれば目が光る。

遭遇した時

自分から駆け寄ってくる子もいるが、多くは警戒心が強くなっているので、無理に近寄ったり追いかけたりしてはいけない。身柄確保出来なかった時に、次の遭遇ではさらに警戒されてしまうので、向こうから近寄って来るようにさせるほうが良い。

こちらが焦っていると猫にも焦りが伝わる。まずは、人間側がリラックスする。腰を下ろしてエサを振って見せるとか、名前を呼んでみる。近寄って来たら、まずは指先の匂いを嗅がせてあげる。

猫が落ち着いてきたら身柄確保となる訳だか、ここでいきなり暴れ出す猫もいる。猫が本気で噛むと、人間の爪くらいは簡単に貫通する。引っ掻き攻撃も加わるので、相当な怪我となる場合がある。痛みで手を離すと、次回の捕獲はさらに難しい。蹴る力も強いので、女性には無理かもしれないが、可能であれば首根っこの皮を摑んで離さないこと。

【猫】居場所は判明したが近寄ると逃げてしまう場合

追えば追うほど警戒されるので、素手の確保は諦めて、捕獲器の使用を検討する。自治体によっては役所で貸してくれるかも? 掛かり付けの獣医師さんが持っていれば貸してくれることもある(持っていない病院は多い)。猫ボランティアさんに相談すると、貸してくれる場合がある。

個人宅の庭の場合

よくお願いして設置させてもらう。

路上など目立つ場所

捕獲器や、捕獲器ごと猫を持って行かれる可能性があるので、置きっ放しで放置は避けたい。捕獲器が見える程度の距離で見張るか、1ブロックぐるりと歩いてくるなどが良いかも。

ビルとビルの境の隙間の場合

両方のビルの方に、設置の許可をお願いする。
勝手に設置すると撤去されても文句は言えないので注意。捕獲器の上に、何か張り紙が必要と思われたら貼っておく(迷子の猫の捕獲中です、等)。