迷子ペットを保護した方へ

迷子ペットを保護した方へ

重要 一番最初に行なって欲しいことは「7日以内に警察へ、正式に届け出をする」

  • 問合せをするだけでは、届け出にはならない。毎日問い合わせても、それは届け出ではない。
  • 7日以内に正式に届け出を行えば、3ヶ月経過後、そのペットの所有権は貴方に移る。
  • 7日以内に届け出をしなかった場合に、そのペットの面倒を何年見ようとも、所有権は認められない。第三者に譲り渡すこともできない。どちらも着服となる。
    飼い主が判明したら返さなければならない。
  • 届けを出した場合でも、3ヶ月経たずに里親に渡してはいけない(所有権がまだ移っていないので)。
  • せっかく善意で保護したのに、飼い主から訴えられたりしないように、届けはきちんと出して欲しい。

警察への届け出をする・まめに問合せを入れる

保護動物は拾得物扱いなので、サイフを拾った時と同じように届け出を忘れずに(7日以内)

  • 届け出と同時に保護動物の身柄を預けた場合、その後どのよう扱われるのかを聞いておくこと。
    一定期間の後に保健所に引き渡されて処分となるのが殆どである。
  • 処分されるのに渡すというのは、「命の期限を切る」ということ。飼い主以外がその命の期限を決めることは好ましいことではない。
    とは言え、ペット不可住宅や、家族にアレルギーがあるなどの理由もある。出来れば、預かってくれる人を捜して頂きたい。せっかく保護した命なのだから、処分への道は極力避けていただきたい。
  • 保護動物の面倒を自分で見られるならば、「世話は自分で見るので、届け出をきちんと出したい」と警察に相談する。担当者によっては、「身柄も預けてくれないと…」と言うかも知れないが、前述で「3ヶ月経過で所有権が移る」と言う点がポイント。「預けて処分される」方法しかないのか? ペットは拾得物扱いなのだから、3ヶ月経ったら所有権が移らなければ話がおかしい。
  • 保護動物の命を守りながら、所有権の移動を成立させるには、やはり保護主が届け出を行なった上で面倒を見るのが良い。「一定期間後に処分」と言われて届け出を諦める人もいるようだが、あくまでも、「身柄を保護しながら届けも出したい」と、頑張って欲しい。飼い主が見つからなかった時には、家族に迎え入れると考えているなら、なおさら、届け出は必要。
  • 「警察に届けたから」と安心しない。警察はサービス業ではないし、迷子ペット情報の漏れや落ちの可能性もある。飼い主からの届け出が出ていないか、時々確認を入れたほうがよい。
  • 県境や市区の境近辺の地域では両方に届け出をする。

保健所・動物愛護センターなどに、まめに問い合わせる

  • 自治体によっても異なるが、一定期間の後に殺処分される可能性が高いが、人なつっこい性格のペットを里親に渡すところもある。収容された場合にどうなるのかもあわせて聞いておくこと。
  • 連絡した時に「該当なし」と言われても、まめに確認を入れる。
  • 県境や市区の境近辺の地域では両方に届け出をする。

インターネットなどを使う

  • 掲示板、Twitter、Facebookなどなど。より多くの媒体に情報を露出する。
  • ただし、どこに出したか忘れないように、テキストファイルなどにメモやURLを記録しておくのがお勧め。
  • 運良く、飼い主や関係者などからコメントがついても、確認出来ないと意味がない。

チラシやポスターを貼る・配る

  • 確率として高いのは、ご近所からの迷子というケース(特に猫)
  • 自宅前や、近隣にポスターなど貼ってみると反応があるかもしれない。余力があれば、近隣にチラシを配ってみる。
  • ポスターは、近隣や人の集まるところ・通るところに貼る。ただし、地域によってはすぐに剥がされたり、貼ってはいけない場合がある。剥がされてもめげないこと。
  • 動物病院にも貼ってもらえるようにお願いする。
  • 駅は、人は多く通るがポスター貼りは有料。コンビニは、本部の指導で不可となっていることが多い。地域の掲示板が利用可能であれば、利用してみる。

自宅で保護が難しい時

  • 途方にくれている犬猫を見て保護したものの、実はペット禁住宅で面倒を見られない……などはよくある話し。
  • 隠して保護する人もいるだろうが、発覚した時に退去を求められる危険もある。
  • 警察への正式な届けを行ったうえで、まずは知人やご近所(特に猫を飼っている人)、実家などで預かって貰えないか相談する。
  • 猫の場合だが、インターネットで地域の猫ボランティアさんを捜して、メールで相談してみるという方法もある。ただ、勘違いしないで欲しいのは「猫ボランティアさんは、猫のために活動するが、預けられて嬉しい訳ではない」ということ。1匹増えるだけでも出費も手間も増える。預けるほうは手から離れて楽になるかもしれないが、引き受けたほうの猫ボランティアさんにとっては負担が増えるだけである。それでも、猫のためにと頑張ってしまうかもしれない。
  • 預ける先が、知人であっても、ボランティアさんであっても、預けて終わりにしないこと。食費を入れるなど協力体制を忘れないで欲しい。